第2回 ジェリーロールを再現した天才的トランペット奏者

以下、連載コラム。

ピアニストのジェリー・ロール・モートンは、「ジャズの創始者は自分である」と発言し、当時のジャズ批評家の反感をかってしまいました。しかし、1920年代に残されたその名演の数々は、かれの言葉がまんざらでたらめでもなかったことを証明してくれます。
さて、そのジェリー・ロール・モートンの音楽を再現したのが、当アルバム。天才的なテクニックを持つトランペット奏者、ウィントン・マルサリスの手によるものですが、ニューオリンズでおなじみのミュージシャンが多数起用され、また活躍しているのも、嬉しい限りです。
このアルバムの最後の曲は、エジソン国立史跡館での録音。ご想像の通り、エジソンの蓄音機を使ってのレコーディングだったわけですが、黎明期のジャズに傾倒したウィントンならでは試みでしょう。

引用はここまで。

一般的なCD店で売っているものを探して紹介するというコンセプト通りに、現代の代表的なトランペット奏者の一人であるWynton Marsalisを紹介したのが、この原稿でした。Jelly Roll Mortonの曲を現代的に再現するというコンセプトが気に入って、当時はよく聞いていたCDでした。Dr. Micheal Whiteが怪しい音色で見事に1920年代的なクラリネットを演じていたのが印象的。
Wynton Marsalisのニューオルリンズ的な演奏といえば、「The Majesty of the Blues」の最後の曲も、ニューオルリンズの顔とも言うべきバンジョー奏者Danny Barkerをはじめ、多くの現地ミュージシャンを使い、非常にニューオルリンズ的な演奏をしています。
2枚のCDを並べて、どちらを紹介したものか迷った挙句、「The Majesty of the Blues」が廃盤になっているという噂を聞いて、「Standard Time, Vol. 6: Mr. Jelly Lord」を選んだのですが、う~ん、まだ売っていたのですね。こちらもお勧めです。

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