第4回 ファッツの名曲の数々をサッチモが演奏する

以下、連載コラム。

ルイ・アームストロングのオールスターズが、ファッツ・ウォーラーの名曲を取り上げたのがこのアルバム。録音されたのが1955年ですから、ファッツの死後10年近く経っていることになります。
ピアニストのファッツ・ウォーラーは、ジャズ史に残る最高のテクニシャン。そして、最高の作曲家でもありました。ハンバーガー9個と引き換えに曲を9曲書いたという逸話が残っていますが、この話はファッツの大食漢ぶりを伝えるだけではなく、苦もなく作曲をすることができたファッツの凄まじいまでの才能を証明しているようにも思えます。
ファッツとルイが一緒に録音したのは、1938年の一回だけ。二人の偉大なジャズメンの共演がこの録音でしか聴かれないというのはさみしいかぎりですが、オールスターズの名演がその悲しみを癒してくれるでしょう。

引用はここまで。

さてさて。ファッツ・ウォーラーとルイ・アームストロングの録音は1938年の1回だけであったというようなことを書いていますが、情報源が何であったのか、資料がなくなってわからなくなってしまいました。この文章を書いたときには確かに調べたはずなのですが。
ここで書いている1938年の録音というのは、この年の10月19日のラジオ録音なのですが、なかなかレアなものであるように思います。ファッツ・ウォーラーは優れたピアノ奏者であり、ルイ・アームストロングも素晴らしいトランペット奏者でありますが、それと同時に、この二人は当時の代表的な男性ジャズボーカリストであると言えるでしょう。この二人に並ぶ個性的なジャズ・ボーカルと言えば、男性ではジャック・ティーガーデンが思い浮かびます。
このセッションでは、実はルイ・アームストロングとファッツ・ウォーラーの他に、ジャック・ティーガーデンも参加していて、この3人が歌う「The Blues」は、まさに夢の競演であります。
このセッションは、”The Jazz Crusade”レーベルの『Satchel Full of Satch』というCDに収録されているのですが、興味を覚えた方は、レーベルに直接、お問い合わせください。(Amazonでは扱っていませんでした。)

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